ビジネスシーンで活躍するビジネスバッグ。パソコンやタブレットの普及で紙の資料は減りましたが、お客様にお渡しする紙やノートパソコン、タブレットを持ち歩くのにビジネスバッグは欠かせません。
ビジネスバッグを選ぶ上でどういう部分に注目すべきか、どんな機能や種類があるのかについて都内で毎日通勤電車に乗っているサラリーマン歴10年以上の私がビジネスマン目線で詳しく書いていきます。
ビジネスバッグを選ぶポイント
デザイン・カラー
ビジネスバッグはビジネスシーンで使うものなのでお客様先に持って行っても、失礼に当たらないものが無難です。商談はうまくいってもバッグが派手すぎて心象が悪くなったりしたらもったいないですよね。
私のおすすめとしては、カラーはブラック、ネイビー、ダークブラウンあたりの落ち着いたカラー。主張しすぎるポケットや装飾がないもの。カジュアルに寄りすぎないものあたりです。
本革の明るいキャメルカラーなどは通勤では良いと思うのですがお客様先へ行って商談となると少し派手すぎるかなと思います。様々な年齢の様々な考えを持った方と商談する機会がある方はビジネスバッグにおいては無難なデザインを選択されたほうが良いでしょう。
収納容量
まずは自分のビジネスシーンで必要な持ち物を思い浮かべてください。書類が多い方、機器類を多く入れる方、あまり持ち物は多く無い方など様々だと思います。
ビジネスバッグの大きさも様々で、A4ファイルが綺麗に入るもの。収納スペースが2つに分かれている2ルームタイプ。マチがついていて荷物が多い時には拡張も出来る大容量タイプ、荷物が少ない人に向けたB4程度のサイズでコンパクトなものなどがあります。
容量に対して入れるものがギリギリすぎるとビジネスバッグが膨れてしまい不格好でだらしないイメージも与えかねませんので、少し余裕を持ったサイズのものを選びましょう。
収納スペース
収納スペースもとても重要ポイントです。外見ばかり格好良くても収納スペースが無さすぎると必要なものが入りきらない、バッグが膨れる、取り出したいものを直ぐに取り出せないような事が起こってしまいます。
ポケットの位置や数もポイントです。よく出し入れするもの(ICカード、スマホ、手帳など)が取り出しやすいか取り出しやすいかどうかイメージしてみてください。内側にファスナーが付いていて貴重品の収納に適したスペースがあるビジネスバッグもあったりするのでポケットにも注目してみてください。
ノートパソコン収納
いまやほとんどのビジネスマンがノートPCを持ち歩いているのではないでしょうか。私もよっぽどの事がない限り外出時にノートPCを持ち歩いています。
ビジネスバッグにはノートPC収納スペースがあらかじめ付いているタイプも多数あります。収納スペースは他の荷物と干渉しないようになっていて、仕切り部分や底部にクッション素材を使っている事が多いです。
持ち運びの際に、多少の衝撃に耐える作りのほうが安心です。ノートPC収納スペースが無いビジネスバッグの場合はノートPC用のインナーケースも比較的安価で売っているのでこちらも検討しましょう。ハダカのままバッグへ収納するのは液晶割れなどのリスクがあります。
底鋲の有無
底鋲(そこびょう)とはビジネスバッグの底部分に金属などのパーツが付いていて、そのまま床に置いてもバッグが直接地面に付かないので汚れにくくなるというメリットがあります。
底鋲付きのビジネスバッグは大抵自立します。ビジネスシーンにおいては、お客様先で椅子の横に置く時などもかなりあると思いますので自立するバッグのほうがなにかと便利です。商談終了時に荷物もささっと片付けやすいのでスマートです。
バックの素材とファスナー
ビジネスバッグの素材も様々ですが大きく分けるとレザー(本革)とナイロンの2種類です。本革は高級感があり味も出てきますが、濡れや汚れに弱く長く使う事を想定すると定期的なメンテナンスも必要となります。ナイロンは基本的には濡れや汚れに強く多少雑に扱ってもダメージを受けにくいです。撥水素材のバッグもあります。どちらの素材も一長一短ありますので、ご自分のビジネスシーンに合わせて選ぶと良いでしょう。
見落としがちですが注目したほうが良いのはファスナーです。撥水や防水を謳っているビジネスバッグは大抵「止水ファスナー」を採用しています。撥水加工のビジネスバッグを持ち歩いていて表面生地は水を弾いてもファスナー部からバッグ内部へ浸水して書類が濡れてしまうという事が良くあります。それを阻止すべく、撥水や防水機能を目的に買う場合はファスナーからの浸水を防ぐ事が出来る「止水ファスナー」を採用しているかどうかも確認してみましょう。
ビジネスバッグの種類
ビジネスバッグにはどんな種類があるかというと大きく分けてブリーフケース、3wayビジネスバッグ、ビジネストートバッグ、ビジネスリュックの4つに分類できます。それぞれの特長について説明していきます。
定番のブリーフケース
「ザ・ビジネスバッグ」というビジネスシーンの定番といえばブリーフケース。ブリーフケースとは「書類用鞄」という意味です。最近は書類だけではなくノートPCを入れるケースも増えています。
収納スペースが1か所のシンプルなシングルタイプ、書類とノートPCを分ける事が出来るダブルルームタイプもあります。スーツにもオフィスカジュアルにも合うので迷ったらとりあえずブリーフケースを選択しましょう。
3WAYビジネスバッグ
【1.手提げ】、【2.肩掛け】、【3.リュック】の3パターンで使えるので3WAYビジネスバッグと呼ばれています。用途やシーンで使い分ける事が出来るのが3WAYビジネスバッグの良い所です。
お客様先では手持ちに、軽めの移動の際には肩掛けに、荷物が重い時・両手を使いたい時・長距離歩いて移動する際にはリュックに、と3通りの使い方が出来る便利なビジネスバッグです。
また収納量が多いタイプも多数あるので、出張が多い方におすすめしたいビジネスバッグです。
ビジネストートバッグ
10年前はビジネスシーンであまり見かける事はありませんでしたが、ここ最近はビジネスシーンでも良く見かけるようになってきたビジネストート。スタートアップ企業の方が使っているケースが多い気がします。書類はあまり持たずノートPCメインで持ち歩く方で通勤と仕事のバッグを兼ねている方がビジネストートを選ぶ傾向があると思います。
ビジネストートを選ぶ際の注意点としては、ビジネスシーンであくまで訪問するお客様ありきだったりするので、変に目立たないシンプル目なものが良いでしょう。
ビジネスリュック
ビジネスリュックは最近ビジネスシーンでも急上昇していると思います。私も2WAYタイプ(リュックと手提げ)のビジネスリュックを愛用していたりします。
移動中はリュックで背負う事により両手がフリーになるので電話をしたりメモしたりも出来ます。書類とノートPCでバッグが重くなってしまっても背負うと分散されるので重さも感じにくくなります。
ビジネスリュックを選ぶ際の注意点としては、カジュアルになりすぎないようにあくまでビジネスシーンでも通用するようなデザインのものを選ぶようにしましょう。当たり前ですが登山用のリュックや思いっきり私服に合わせて使っているリュックはビジネスシーンでは選択しないほうが無難です。
ビジネスリュックについては下記の記事で詳しく説明しています。
都内通勤ビジネスマンが本気で選ぶ!ビジネスリュックおすすめ12選【2020年1月更新】
おすすめブランド
ビジネスバッグのブランドについてですが、ノーブランドでも高機能なものもたくさんあります。ブランドものだとトゥミのようなハイブランド、定番のポーター、少しカジュアル寄りで洒落ているオロビアンコなどビジネス用途に寄り添ったビジネスバッグを作っているブランドも多数あります。代表的なおすすめブランドとその特徴やおすすめポイントを紹介します。
ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)
1966年にアメリカで創業され幅広い層に支持されているアウトドアブランドのTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。落ち着いたデザインのビジネスバッグやビジネスリュックも販売しており機能性とデザイン性を兼ね備えたバッグに仕上がっています。
サムソナイト(Samsonite)
1910年にアメリカで創業したサムソナイト。スーツケースやバッグ類などのトラベルアイテムを中心に革新的な技術、素材、デザインを兼ね備えた老舗旅行カバンブランドです。
近年、ビジネスバッグやビジネスリュックにも注力していて高機能かつ高品質なバッグを多数発売しています。
インケース(Incase)
1997年にアメリカのサンフランシスコで設立。Apple社公認のiPhoneやiPad,MacBookなどの保護 ・持ち運びに適したバッグ&ケースを中心に展開しているブランド。MacBookを持ち運ぶのに最適なリュックも販売しており、シンプルかつ機能的なデザインでビジネスシーンにもマッチするビジネスリュックも人気。
最近はスタイリッシュで通勤電車でも邪魔になりにくい薄マチタイプも販売しています。レディースでも使えるユニセックスなデザインのバッグやリュックも多くあります。
トゥミ(TUMI)
1975年にアメリカのニュージャージー州サウスプレーンフィールドにてチャーリー・クリフォードによって設立。トゥミという社名の由来は、南米の青年平和部隊のボランティア活動に
参加した創業者のチャーリー・クリフォードが、ペルーの偶像「トゥミ」にちなんで名づけたことに始まります。
1980年代に発表したソフトで機能性に優れた黒一色の革新的なバリスティックナイロン製が有名です。ビジネスバッグ・ビジネスリュック・キャリーカートなどビジネスシーンで使用するカバンのハイブランドです。
ポーター(PORTER)
株式会社吉田(通常吉田かばん)が1962年に立ち上げたブランドがポーター(PORTER)。名前の由来はホテルでの鞄の運搬係のポーターからきています。
職人が丁寧に制作している日本製。カジュアルなラインが多めだがビジネスバッグも拡充しています。外観はシンプルですがポケットや内部に工夫があったりと日本人目線で設計されているのもポイント。価格帯としても高すぎないので手を出しやすいビジネスバッグになっています。
アークテリクス(ARC’TERYX)
1989年に、カナダで設立されロッククライミング、スキー、スノーボード、トレッキング、ハイキングに関連したアパレル、ギアを商品主力としているブランドです。
「地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、そして革新的なデザインで商品を作り上げること」をコンセプトにしていてカジュアル寄りだがビジネスシーンでも使えるビジネスリュックを展開しています。
グレゴリー(GREGORY)
世界的なクライマーとして有名だったウェイン・グレゴリーが1977年にグレゴリー・マウンテン・プロダクツをアメリカのカリフォルニア州サンディエゴに設立。
アウトドア系のアイテムが中心でしたが最近はビジネスバッグやビジネスリュックの展開にも注力しています。価格帯的にも買いやすい部類に入ると思うので注目のブランドです。
オロビアンコ(Orobianco)
オロビアンコ(Orobianco)は1996年にイタリア・ミラノ近郊で創設されたバッグ発祥のブランドです。イタリアらしい鮮やかなカラー、自然で抜け感のあるフォルム、それでありながら実用性の高い製品は、ビジネスからプライベートシーンまで様々なスタイルを引き立ててくれます。
オロビアンコのバッグは、SHIPSほか様々なセレクトショップで取り扱われていて、高級ブランドにしてはリーズナブルな価格も人気の理由です。私も使ってましたがリモンタナイロンの生地も高級感があり満足度の高いビジネスバッグだと思います。
マンハッタンポーテージ(Manhattan Portage)
1983年にアメリカのニューヨークで創設。Manhattan PortageはCORDURAブランドのナイロンとDelrinの高品質なプラスチックバックルをメッセンジャー・バッグに採用した初の企業です。
バッグの使い勝手の良さと耐久性、そして適応能力が高いので創業から今にいたるまで世界中で愛用者も多いブランドとなっています。
マスターピース(master-piece)
1994年に日本で創業したメイドインジャパンバッグブランドのmaster- piece(マスターピース)。国内外からセレクトした強度、撥水性、軽量性にこだわった機能素材やオリジナルのパーツを使用し、異素材の組み合わせによる特徴のあるカラーリングをまとい、ユーティリティーに溢れるデザインと機能性を高い次元で融合したバッグです。
マムート(MAMMUT)
マムートは1862年にスイスで設立された登山用品製造のアウトドアブランドです。MAMMUT(マムート)はドイツ語で「マンモス」という意味です。
機能性&パフォーマンス性を持っていてアパレル、フットウェア、バックパック、クライミングハードウェア、アバランチセーフティなど様々な製品を製造しています。ビジネスシーンでも使用できるシンプルデザインなビジネスバッグもあります。世界の約40か国で展開されている信頼のある老舗ブランドです。
フェリージ(Felisi)
フェリージ(Felisi)は、1973年にイタリアで創業した鞄ブランド。上品なデザイン・生地にはリモンタ社のナイロンを採用・しっかりした縫製でビジネスバッグの中でも入ブランド寄りです。
日本ではフィーゴ社が商標権を保有し日本で代理店として売上げを伸ばしています。2005年10月、フィーゴ社はユナイテッドアローズに買収され子会社(連結子会社)となっています。
ブリーフケースタイプのバッグが多く基本肩掛けベルトがついてない手持ちのものばかりです。余計なものがない分、シンプルでカッコいいです。私も以前使ってましたが毎日所有欲を満たしてくれる相棒でした。
サンワダイレクト(SANWADIRECT)
パソコン周辺メーカーサンワサプライ直営店です。パソコン周辺メーカーの強みでビジネスバッグの中にクッション素材入りのパソコン収納スペースを用意しているバッグや、小物収納のポケットが多く整理しやすい多機能構造が特徴です。
価格帯的にも一万円を切るものが多いので選択肢として入れて置くと良いでしょう。
まとめ
ビジネスバッグを選ぶ上で大事なポイントを書きました。サラリーマン歴10年以上の私個人的にはフェリージやオロビアンコ なとのブランドバッグも使ってきましたが内部の構造やポケットの位置などが自分に合ってないとなんかしっくりこないなという感じになり変える事が多かったです。
ビジネスバッグに入れて持ち歩きたい普段の持ち物をイメージしてどんな感じで収納しようかなという目線も持ちながら選んでください。
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